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子どもがいじめを受けた!学校や加害者への対応について
自分の子どもが学校でいじめを受けていると気づいたとき、親は子供を守るために冷静かつ適切に対処することが大切です。
この記事では、子どもがいじめを受けた場合の学校や加害者への対応について解説します。
子どもがいじめを受けた時の対応
子どもがいじめを受けていると知った場合の対応について、順を追ってみていきます。
いじめの内容を文章にまとめる
いじめを受けた内容について、まずは子どもに事実確認をして文章にまとめます。
確認するポイントは次の通りです。
- いついじめられたのか
- どこでいじめられたのか
- 誰にいじめられたのか
- どのようにいじめられたのか
- 暴力を受けたかどうか
- 持ち物を壊されたりしたかどうか
- いじめを受けた時の子どもの気持ち
これらについて子どもに確認しながら書面にしておくことで、学校にスムーズにいじめについての詳細を伝えることができ、後々いじめの証拠にもなります。
また、怪我をしたり物を壊されたりした場合には写真に残したり、LINEやSNS上でいじめを受けた場合には、いじめと思われるトーク内容をスクリーンショットなどで保存します。
学校に相談する
いじめの加害者やその親に、直接いじめについて話し合いに行くことはおすすめできません。
お互い感情的になってしまい、事態が大きく悪化する可能性があります。
まずは学校に対して相談を持ち込むことから始めるのが得策です。
いじめ問題についての対応を学校に求める場合には、必ず書面で行います。
文章にしておくことで、後々言った言わないのトラブルになることや、担任レベルで対応が止まってしまうといったことを防ぐことができます。
いじめ問題は、学校と協力して解決するのが最適な方法です。
学校に対する怒りがある場合でも、学校と対立することがないよう十分注意してください。
高圧的な態度に出ることで、その後の対応に悪影響が出てしまう可能性があります。
教育委員会に相談する
学校に相談しても解決の方向性が見えない場合や、学校との関係がこじれてしまった場合、次の段階としてできることは教育委員会に相談する方法です。
教育委員会に相談すると、教育委員会内で対策を検討し、それを元に学校に指導や助言を行います。
教育委員会から指導や助言を受けると、学校はその対策や結果を報告しなければならないため、いじめ問題が解決に向かう可能性が高まります。
それでも解決しなかった場合
学校や教育委員会が十分な対応をしてくれない場合には、弁護士に相談するという選択肢も検討してみてください。
弁護士は、証拠集めのアドバイスをはじめ、学校との交渉や事実調査の働きかけ、再発防止策の協議などを代理人として行うことが可能です。
さらに、損害賠償請求や刑事告訴といった法的措置に発展する場合にも、弁護士に任せることでスムーズな対応ができます。
まとめ
子どもがいじめを受けた場合、親はまず冷静に事実確認を行い、文章にまとめたり証拠を確保することが大切です。
加害者と直接話し合うのではなく、まずは学校に対して書面をもって相談し、協力して解決を図ることがおすすめです。
加害者やその親とは学校を交えて話し合うことでこじれることなく解決する可能性が高まります。
学校や教育委員会が十分に動いてくれない場合には、弁護士への相談もご検討ください。
弁護士は代理人として学校や加害者の親と交渉することや、教育委員会に対して適切な対応を求めることができます。