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学校や教育委員会のいじめの対応に不満があるとき
学校や教育委員会にいじめについて訴えても十分な対応をしてくれず、被害者が泣き寝入りをすることは少なくありません。
この記事では、学校や教育委員会のいじめの対応に不満があるときの対処法について解説します。
我が子がいじめを受けた際の初期対応
我が子が学校でいじめを受けていることを知った場合、親はまず冷静に事実確認を行います。
いつ、どこで、誰に、何をされたのかを子どもから聞き、暴力を振るわれたり物を壊されたりした場合には証拠になるよう写真を残してください。
事実確認した内容を文章にまとめ、学校に相談します。
担任だけではきちんとした対応をしてくれるとは限らないため、教頭や校長を巻き込み、学校全体での対応を求めることが大切です。
学校の対応が不十分な場合には、教育委員会に相談します。
教育委員会に相談すると教育委員会内で対策を検討し、それをもとに学校に指導や助言を行います。
学校は教育委員会から指導や助言を受けた場合、その対策や結果を教育委員会に報告する義務があるため、いじめ問題に対して真摯に取り組んでくれる可能性が高まります。
学校や教育委員会のいじめの対応に不満があるときの対処法
学校や教育委員会が真摯な対応をしてくれない場合には、弁護士に相談するのもひとつの方法です。
弁護士は被害者の代理人という立場で、自身の知識や経験を最大限駆使していじめ問題の解決に取り組みます。
弁護士は証拠集めのアドバイスや学校との交渉、事実調査の働きかけ、再発防止策の協議などを行うことが可能です。
また、被害者やその保護者の心情を踏まえ、いじめの重大性や受けた被害の大きさを学校や加害者とその親に伝えます。
損害賠償請求や刑事告訴といった法的措置に発展する場合にも、弁護士に任せることでスムーズな対応ができます。
いじめ問題で最も大切なこと
いじめ問題において最も大切なことは、発覚したらすぐに対応することです。
いじめ問題が長引くことで、いじめの内容がエスカレートしたり、子どもの心の傷が大きくなったり、生活全般に影響を及ぼす場合もあります。
将来的にトラウマになることがないよう、さらなる悪影響が出る前に行動することが大切です。
まとめ
いじめ問題は迅速に対応することが何より重要です。
まずはしっかりと事実確認を行い、文章にまとめて学校や教育委員会に相談します。
学校や教育委員会の対応に納得がいかず、自力で解決が難しい場合には、弁護士にご相談ください。